PROJECT STORY

プロジェクトストーリー

#02
キャナルシティ博多
開業20周年事業「アクアパノラマ」

プロフィール

  • 溝口 直美 MIZOGUCHI NAOMI

    グループ会社(エフ・ジェイ エンターテインメントワークス)出向
    1991年入社
    建設部・開発事業部などを経て2014年より
    キャナルシティ博多の販促業務に携わる。

  • 室井 信人 MUROI NOBUTO

    ビル事業部所属 2014年入社
    新卒入社4年目。
    キャナルシティ博多事業部で販促業務に
    従事したのち、2016年より現部署所属。

キャナルシティ博多は「都市の劇場」をコンセプトに、1996年4月20日に開業。
海外のデザイナーによる斬新な建築デザインだけでなく、「時間消費型・体験型施設」の形態が
それまでの日本には珍しい画期的な商業施設として国内外で注目を集めた。
2016年には開業20周年事業として、施設中央の運河と噴水の空間「サンプラザ」の大幅リニューアルを敢行。
約2,500インチの3Dプロジェクションマッピング×噴水の体感アトラクション「アクアパノラマ」が誕生した。

プロジェクト発足のきっかけと目的を教えてください。

溝口 きっかけは噴水の老朽化と、夜の集客強化です。インバウンドブームの到来で外国人観光客の方が増加する一方で、夜遊べるところが少ないという話があがっていました。
室井 当初は噴水の改修がメインでしたが、やるならもっといいものを創ろうという流れとなり、このプロジェクトが始まりました。

その中でお二人はどのような役割を果たしましたか?

溝口 大きく分けると、ハード要素の企画・設計監理と、コンテンツや演出の制作監理ですが、ハード面の関係各所との調整にかなりのエネルギーが必要でした。例えば、プロジェクションマッピングを投影する正面のホテルでは、バーの営業中にロールカーテンを下ろしていただくので、バー側から見える演出映像の設備を追加することでご納得いただくなど、様々なステークホルダーとの協議に時間を要しました。
室井 どこにもないものなので、完成した時にどういうものになるかという説明が難しかったです。
溝口 日本一の常設マッピング総合ショーを創るという目標で取り組みましたが、それまでのプロジェクションマッピングの常識を超えた設定で、どれだけの演出効果があるのか想像するのが難しかったですよね。
室井 東京駅を中心に、何年か前からプロジェクションマッピング自体は普及してきていました。キャナルシティ博多に合うものを目指し噴水やレーザー、照明、音など総合装飾にこだわろうと考えました。

一番苦労した点は何でしたか?

室井 このプロジェクトの肝となるのは「何を映し出すか」という部分だと感じていました。「噴水×巨大プロジェクションマッピング」の組み合わせは前例がほとんどないため、ゼロからコンテンツを検討する必要があり、非常に悩みました。様々な案を出しながらお客様に喜ばれるコンテンツを検討する中で、若手の意見を聞きたかったので、同期とどんなものが面白いかを議論したりアイディアをもらったりしていました。
溝口 結果的に人気のあるメジャーコンテンツを採用することになりましたが、第一弾コンテンツは現物が無いので、やり始めてから大変さに気づくことも多く、版元ベンダーとの交渉が非常に難しかったです。
室井 通常のテレビ放送の10倍の解像度のものを作らないといけなかったので、既存の映像素材がないんですよね。
外国人のお客様にも楽しんでいただけるよう、できる限り表情や動きなど、言葉以外の表現で迫力が体感できるコンテンツを選定するのにも苦労しました。

実際に効果はありましたか?

溝口 観覧者のアンケート調査でも満足度は高く、高い割合で来場目的となっていることが分かっています。また、多くの外国人観光客の方がアクアパノラマを楽しみに当施設へお越しになります。
室井 平日の夜は観覧者の7割が韓国人の方です。

このプロジェクトを通して一番達成感を感じた瞬間は?

溝口 まだホッとできてないですね。今でも反省してばかりです(笑)。ただ、こういうものが福岡にいっぱいできて福岡自体がナイト・エンターテイメント・シティというイメージを発信できればいいなと思っています。 バリュー&エンターテイメントというコンセプトは開業前からずっと貫いているもので、運河周りに始まり、これからもキャナルシティをより良いものにしていくための挑戦はずっと続いていくと思います。
室井 お客様がサンプラザステージの前にたくさん集まっている姿を見た時は嬉しかったですね。食い入るようにプロジェクションマッピングを見ている姿を見ると、やって良かったと思いました。時代の一歩先を行くような事業を通して福岡の街に浸透していくことに携われるのはやりがいの一つです。

この経験から得たものはありましたか?

溝口 より多くの方に楽しんでいただくコンテンツを創るには、「広く・深く」が大切だと気づきました。つまり、幅広い視点を持つだけでなく、コアな部分にまで踏み込むことで、コンテンツに対するファン心理を深く理解できると思います。
室井 真面目に仕事をすることも大事ですが、広い視野を持つためには競合商業施設を見ることはもちろん、旅行に行くなど積極的に知見を広げることが大事なんだなと思いました。

福岡地所らしさはどこだと思いますか?

溝口 普通はやらないことをやるところだと思います。入社した時に、「最初からダイヤモンドを探すのではなく、転がっている石を磨いて価値あるものにしていく」という話があり、「これがデベロッパーの仕事か」と思ったのを覚えています。石ころを拾って磨くという社風が気に入っています。
室井 会社の「時代の一歩先を行く」という理念を体現しているところだと思います。今回のプロジェクトに携わる中でとても痛感しました。

今後の目標を教えてください!

室井 斜め上を行く事業に携われたらいいなと思っています。海外を含めた最先端のものに触れ、理解し、それを福岡で展開できればという思いがあります。
溝口 私は福岡が好きで、福岡が少しでも面白くなればと思って入社しました。様々な仕事を経験してきましたが、なかなかその通りになってきているのかなと思っています。事業や業務の範囲を広げつつ、引き続き「福岡を面白く」することに携わり続けたいです。

※すべて取材当時の情報です。

ページトップへ戻る